


定置監視、ポータブル調査監視、調査データのWEBサーバーアップロードを繋いで、
洪水、内水、増水事象の相互関係など、雨水管理情報を関係者が共有します



水位・流量・雨量WEB監視
雨天時の水位、流量の変化を監視して、不明水の有無を把握します

ため池増水・下水排水路内水・
地下施設浸水監視
水位、雨量、カメラ監視と周知警報装置を組み合わせて、浸水予防監視をします

河川洪水監視・流量監視
ローカル水位WEB監視、国交省危機管理型水位計など、水位と流速分布を計測して監視します

CSO(合流下水道越流)監視
越流水位、流入流量と遮集流量を監視して、増水現場をカメラで確認しながら自動採水器を制御します
内水浸水対策
内水浸水とは
内水浸水とは、河川(外水)からの決壊・越流浸水ではなく、河川に排水しきれない街中の水(内水)がマンホール等から浸水することです。
内水浸水増加の原因は、地球温暖化・日本列島の亜熱帯化・都市化(ヒートアイランド現象)による降雨量と降雨強度の増大、舗装化に伴う雨水浸透率の低下(雨水流出率の増加)が影響しています


ペンタフの取り組み
内水浸水対策に関連する3業務と、それらを有機的に繋げるペンタフスタイルを提案しています。
雨水施設調査
①貯留施設・管渠・装置の機能調査
下水道は雨水を河川や海に流す役割もあります。昨今の集中豪雨により、雨水を河川や海に放流できず、
マンホールからの溢水や道路の冠水などで浸水被害がでています。
内水浸水対策として一時的に雨水を貯めておく貯留管の機能調査が進められています。
- 貯留量の把握には、ケーブルレスである圧力チップが最適なツールで、貯留施設の調査に有効です
- 貯留管に圧力チップを配置するだけで、水位から簡単に貯留実態を把握できます
- 導水管には面速式流量計を使用し、各地点の流入量を把握します
- 合流管の場合は、U字構などの表面取水と越流堰を超える水位を計測するために圧力チップを使用します


②道路側溝(U字溝)の集・排水機能調査
- 道路集水桝の集水機能調査:集水桝水位と集水量を計測して集水能力を定量します
- 送煙調査:側溝内外の漏煙から、側溝の破損や目地不良による漏水状況を定性することができます。側構から多量な漏煙があるばあい、多量の雨水が汚水管に直接流入している可能性があります


③合流下水道 分水施設・装置の機能調査
オイルボールの解消など、緊急対策事業としてのCSO(合流式下水道雨天時越流)対策は、目に見える形で顕著な成果を収めています。
しかし依然として、雨水吐きからの放流の実態(降雨強度と放流量・放流負荷量の、定量的な関係)は知られていません。
降雨初期負荷量調査も、手汲み採水による水質調査が主で、定量ベースの負荷量調査としては改善の余地があります。
放流(越流)負荷量定量システムとして、流入管と遮集管の差分流量から流量を計測する流量計と、自動採水器の連動システムを納入した実績はありましたが、主に経済的理由で普及しませんでした。
この問題を解決するために、弊社では越流水位計測・越流時カメラ撮影と自動採水器を組み合わせた、タフネットリモート採水システムの開発を進めています。


(水位チップによる越流量計測)
圧力チップによる水位スクリーニングを、雨水吐き放流量計測に応用したものです。圧力チップのほかゲージ圧チップや超音波チップを使用することもあります。
越流せき上流2か所(流入渠および遮集渠付近)に圧力チップを仮設し、計測水位hの2か所平均と堰長Bから、フォルヒハイマーの式(水理公式集 発電編 横越流堰)を使用して流量を計算します。


JISK0102の溢れ口への適用にある、フランシスの全幅堰公式(係数1.84)を適用しても、上式とは3ポイント程度しか変わらないので、スクリーニングレベルではどちらを適用するのも可です。
計測精度は、FS±10~20%程度だと推定します。
L字形せきなど、流量式の適用に問題があるケースもありますが、俯瞰・濃淡レベルの越流情報を得る目的には適合し、降雨初期負荷量調査の前段調査として位置づけることができます。


水位スクリーニング
リスクマネジメントに基づく、内水ハザードマップの作成を目的とした、
圧力チップによる水位スクリーニングをお勧めしています。


- マンホール内満水・越流状態でも計測可能
- 同時多測点調査を実現する高い経済性
- 管路施設がもつ溢水リスクを水位のみで評価する管路水位リスクアセスメント
- ゲージ圧チップや超音波チップと組み合わせた、流量や地下水位などとの複合スクリーニングが可能


ペンタフスタイルの提案
①施設調査と定点監視を同次元で
- 水位計測・ネット通信装置(コミュニケータ)は、
マンホールステーション(仮設)を使った調査と定点監視装置(定置)、同じものが使われています
- 電源(バッテリー・ソーラー・AC)による制約は、通信間隔と点検間隔だけです
②欠測・不良データを共有するコンプライアンス
- 欠測・不良も含めて、生の計測データを当事者が同時に共有できるため、コンプライアンスが明らかです
- データの較正や補正が要求される場合でも、第3者による確認が容易です
③すぐに始め、いつでも止められる時代性
- データサービス(仮設短期計測または固定長期計測いずれかに対応)を利用すれば、
煩わしい工事予算化やイニシャルコスト問題を解決できます
- 計測は短期仮設なら計測期間を自由に選べ、長期固定でも、
最低年度縛りを過ぎればいつでも止めることができます
④スクリーニングから取引・証明まで
- 圧力チップによる経済的なスクリーニングからJISに適合する開水路流量計による定点観測まで、
様ざまな精度要求にお応えします